華寿過ぎて・・・これからの準備

華寿(70歳)を過ぎた独身女性、子供の無い不安、生活苦、節約、貯蓄など、時々生活の楽しみも書いています。

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お前以外は誰もいらない

なんて、言われたくない??

 

またまた今日は寒いじゃないか?

長袖を引っ張り出して、背中にタオルを入れてきた。

 

あ~~、年寄くさい。

 

この休み中についつい引き込まれて「青空の卵」「仔羊の巣」「動物園の鳥」の3冊を読み込んでしまった。

青空の卵 ひきこもり探偵シリーズ (創元推理文庫)

仔羊の巣 (創元推理文庫)

動物園の鳥 (創元推理文庫)

この作品はAudbleに収められている作品なんだけれど、つい読むほうが早いと思ってKindleで買ってしまった。

聴いているだけでは分からないイメージがあるよね。

 

主人公「坂木司」は親友がいる。

名前は「鳥井真一」

「鳥居」は中学生の時、酷い虐めに会ってから、高校を卒業し、特技を生かしてプログラマーの仕事をしながら、引き籠りがちの生活をしている。

 

毅然として群れない獣の印象を持つ「鳥井」を「坂木」は憧れていた。

そして、虐めが嵩じて鳥井の周りに誰もいなくなった時、坂木は鳥井に「親友になりたい」と手を伸ばす。

 

鳥井は坂木にしか懐かない野生の猫のようだ。

いや、タイトルから言うと野鳥だろうか。

 

坂木は少しづつ、鳥井を自分から解放し、彼の世界を広めていこうと思う。

しかし、鳥井は外の世界を、坂木を通じてしか感じようとしない。

そんな鳥井に対して、坂木は後ろめたさを感じつつ、嬉しさを抑えきれない。

 

この気持ちは私には良く分かるんだ。

私も誰かの「世界のすべて」でいたいと思う。

理性ではね、そんな訳にはいかないとわかっているから、適当に世の中に折り合いをつけている。

それが、世間で「良い人」と思われる秘訣だ。

 

そんな人には、この「鳥井真一」は強烈な麻薬だ。

 

本なんて、妄想の世界だからね。自分を坂木に投影して読み更けるのだ。

しっかり私の承認欲求を満たしてくれた。

 

この世には、私を必要とする人が誰もいない・・なんて落ち込んだ時には、また読もう。

年寄の世迷い事は、年寄になった特権だ。

 

さて「紅霞後宮物語14」最終巻がついについについに、7月15日発刊予定となった。

こうなると、1日1日をしみじみと・・なんてことなくて、1日過ぎることが楽しみで楽しみで・・

早くこいこい、発刊日となる。

 

最後までお読みいただき有難うございました。

 

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