なんて、言われたくない??
またまた今日は寒いじゃないか?
長袖を引っ張り出して、背中にタオルを入れてきた。
あ~~、年寄くさい。
この休み中についつい引き込まれて「青空の卵」「仔羊の巣」「動物園の鳥」の3冊を読み込んでしまった。
この作品はAudbleに収められている作品なんだけれど、つい読むほうが早いと思ってKindleで買ってしまった。
聴いているだけでは分からないイメージがあるよね。
主人公「坂木司」は親友がいる。
名前は「鳥井真一」
「鳥居」は中学生の時、酷い虐めに会ってから、高校を卒業し、特技を生かしてプログラマーの仕事をしながら、引き籠りがちの生活をしている。
毅然として群れない獣の印象を持つ「鳥井」を「坂木」は憧れていた。
そして、虐めが嵩じて鳥井の周りに誰もいなくなった時、坂木は鳥井に「親友になりたい」と手を伸ばす。
鳥井は坂木にしか懐かない野生の猫のようだ。
いや、タイトルから言うと野鳥だろうか。
坂木は少しづつ、鳥井を自分から解放し、彼の世界を広めていこうと思う。
しかし、鳥井は外の世界を、坂木を通じてしか感じようとしない。
そんな鳥井に対して、坂木は後ろめたさを感じつつ、嬉しさを抑えきれない。
この気持ちは私には良く分かるんだ。
私も誰かの「世界のすべて」でいたいと思う。
理性ではね、そんな訳にはいかないとわかっているから、適当に世の中に折り合いをつけている。
それが、世間で「良い人」と思われる秘訣だ。
そんな人には、この「鳥井真一」は強烈な麻薬だ。
本なんて、妄想の世界だからね。自分を坂木に投影して読み更けるのだ。
しっかり私の承認欲求を満たしてくれた。
この世には、私を必要とする人が誰もいない・・なんて落ち込んだ時には、また読もう。
年寄の世迷い事は、年寄になった特権だ。
さて「紅霞後宮物語14」最終巻がついに、ついに、ついに、7月15日発刊予定となった。
こうなると、1日1日をしみじみと・・なんてことなくて、1日過ぎることが楽しみで楽しみで・・
早くこいこい、発刊日となる。
最後までお読みいただき有難うございました。