朝日新聞デジタルによると、2020年では、前年より女性の自殺者が15%増えたと言う。
このままでは、2021年はどうなるのだろうか?
特に働く女性が追い詰められているらしい。
原因別でみると「勤務問題」が過去5年平均より34.8%増加した。
コロナの様な、突然の災害(?)に、特に影響を受けやすいのは、やはり弱者、それも非正規の女性にしわ寄せがくる。
働きたくないわけでは無く、職場が無いのだ。
年金収入者でもなく、富裕層でも無い一般庶民では、仕事をしないで定期的に収入が入るという事は無い。
貯金を切り崩しても、いつかは底をつく。
その時どうする??
今年9月に行われた炊き出しの弁当400食は20分ほどで終わってしまったという。
これから寒くなるし、どうやってしのいでいくのだろうかと案じられる。
そんなことを思うと、オリンピックで廃棄された毎日何万食という量は、今更ながら桁外れだったと思う。
かたや、今日食べる食事にも事欠く人がいて、かたや、何万食という食べ物が廃棄される。
何かがおかしい、何処かがおかしい。
国のメンツをかけたオリンピックよりも、まず、国民が飢えることなく食べられる社会が必要じゃないだろうか。
「護られなかった者たちへ」を読む。
生活保護を却下されて飢え死にした老女と、一時共に暮らした少年と青年による復讐劇である。
糖尿病で働けない男性が生活保護を受けられず、「おむすびを食べたい」と書いて駐車場で亡くなった事件はまだ覚えている。
コロナ禍で、ようやく厚生省が「生活保護を申し出てください」と広告を出し始めたが、それまで、申請窓口に物を置いて、水際作戦として申請も受け付けない自治体もあったようだ。
でも、年金も無く、貯金も無く、頼るべき家族も無く、仕事も無くてただ餓死するのを待つのみというのも、何のための国家だと言う気がする。
別に高速道路や空港を作ったり、リニアを進めたりするばかりが国の発展とは思えない。
そして、スマホ決済、スマホ申請、高速のETC化、銀行の窓口もATMも縮小され、インターネットバンキングを使えと言われ、各種電話受付はセンターで一括受付となる。
高齢者は取り残されていくばかりだと感じる時が有る。
声を聴いて、顔を見て相談に乗ってくれる場面がとても減ってきた。
さて、政権の大勢は決まった。
これからが岸田さんの腕の見せ所だ。
期待しているよ。
さもなくても人口減少なんだから、自殺者が出ないですむ社会。
働く職場の有る社会。
緊急時避難(生活保護)が受けられる社会を望みます。
最後までお読みいただき有難うございました。