皆瀬はこの所、穏やかな日を過ごしていた。
勤め先の建設会社の社長の勧めで、8歳年下の妻を迎え、授かった息子はそろそろ1歳になる。
周作と再会し、頑なに外界を遮断していた心が開き始めた。
自分と、関わりを持とうとしてくれる人を、避けなくなった。
妻は、社長の姪で、両親の介護のため、婚期を逃した地味な娘だった。
夜、眠る時に隣に人がいるというのが不思議だった。
うなされていると、妻が揺り起こしてくれた。心配そうな顔をして。
いつの間にか、皆瀬は養護院で過ごした日々を、妻によって再体験していた。
朝、優しく起こし、食事を作ってくれて、笑顔で送り出し、夕方笑顔で迎えてくれる。
普通の平和な家庭の生活を、妻によって作ってもらっていた。
ようやく、普通の家庭で暮らせなかった、心の奥にある恨みが溶けていった気がする。
そして、男の子が授かった。
渇望していた皆瀬の家族が完成した。
息子は皆瀬の顔を見てニッコリと笑う。
腕を広げると、笑いながら歩いて来る。
その息子を抱きながら、皆瀬は囁く。
もう少し大きくなったら、お前とお母さんに野菜ラーメンを作ってあげよう。
勿論、うずらの卵も忘れずに。
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チビ娘に送った柿の葉寿司は、子供には渋すぎて、イマイチ踊ってもらえなかった。
(チビ娘は嬉しいと踊るらしい・・)
残念無念である。
頼んだメロンがなかなか発送にならず、メロンメロンと言って来る。
11日~25日発送予定なのだが、ぜひ今日は発送してほしいものだ。
姉に頼まれ、「鳩サブレー」を頼む。○○サブレーはあちこちに有るが、甘くて食べにくいものも多い。このサブレーはあまり甘く無いし、ほろほろ砕けて年寄りにも美味しい。
姉曰く、今日は焼き鳥と、蒸し鶏と・・と、1日数枚食べているらしい。
デブになるよ・・
今は、本当に幸せな時代だ。知ってさえいれば、何処からでも送ってもらえる。
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最後までお読みいただきありがとうございました。