「ナオミとカナコ」(奥田英朗著)をaudiobookで聴き始めた。
ナオミの親友カナコは夫のDVにあっていた。
ナオミは離婚を勧めるが、カナコは優柔不断な迷いを見せる。
女や子供に暴力をふるう男は最低だ。
抵抗できない女や子供を痛めつける事に快感を覚えるなんて、それだけで変態だと思う。
それに対処するには、
DVを受けている状態はおかしいということに気付くことが第一だ。
異常事態は改善しないという事にも気付かなくてはいけない。
なぜなら、ナオミが言うようにDVは病気だから。
一番の対処方法は離れること。カナコの場合は離婚だろう。
私は両親から暴力を振るわれたことはない。
もちろん、その辺の誰かからも暴力を振るわれたことはない。
あったら大変だけれど・・
だが、一度だけ付き合っていた男性から頬を打たれたことがある。
腫れもせず、痣にもならずにいたので、たいした力では無かったのだろうが、目から星が出た。
結局、その男性とは別れたが、その暴力が直接の原因では無かったので、暴力は許せないと思う自分と、いざとなった時の自分の反応は別のものだと思い知る。
だから、DVに対しても煮え切れないカナコの気持ちがわからないではない。
しかし、心に決めている事がある。
私に暴力を振るう事は許さない。どんな時であろうとも。
同様に家族に対する暴力も許さない。
そんな場合は戦う。
それを決心しておかないと、結愛ちゃんの事件の様に、自分に向けられるDVが怖くて動けないことになってしまう。
だから決める。
もしも、チビ娘が彼氏からDVを受けたら、どんなことがあっても助けに行く。
夫の棺に「一度も怒らず、一度も暴力を振るわず、一生懸命家族を養ってくれて、私は幸せでした」という手紙を入れた女性がいた。
本当はそんな事が幸せの基本なんだろうな・・
最後まで読んでいただいて有難うございました。
追:なぜこの本を手に取ったかと言うと、このシリーズがあまりに面白かったから。