昨日は午後お休みをして、早く帰宅した。
丁度帰るくらいの時間から、激しい風と雨が降っていたので、正解だったかなと思いつつ・・
終業時間の5時頃までドキドキしていた。
なぜなら、総務という部署のため、本来は、外出の社員が無事に帰ってくるまで会社で待っていなくてはいけないと思っていたので・・
5時過ぎて、電話もなくて、皆無事帰ったかな・・と思ってほっとした。
私の帰り道は川沿いで風当たりも強い道なので、定時に帰るのは、ちょっと不安だったのよね。
だから、雨風の強くない時、早めに帰りたかったんだ。
今朝、会社は吹き付ける雨で、浸水していた。
そろそろ20年になる社屋、サッシの所から、横殴りの雨が吹きさす。
何でも手入れが必要なんだよね。
台風は、あちこちに甚大なる被害の爪痕を残していった。
果物の被害も多そうだ。
景気が良くなるわけはないわね。
特に食料品の値段は上がりそうだ。
できることは食べきる事かな。
Audibleでは壬生義士伝(下)
を聴き始める。
通勤途中で聴いているのだが、このまま会社の前からUターンして聴こうかと、ふと思うほど惹かれている。
新選組で「人切り貫一」と呼ばれた南部盛岡藩士、吉村貫一郎と、南部藩上士、大野次郎右衛門を中心に語られている。
声優の訛りも上手い。
訛りの有る言葉って、優しくて綺麗なんだ。
余計に盛岡の景色が目に浮かぶ。
「飢えてさえいなかったら脱藩しなかった・・」
餓えて死ぬのが珍しくないのは、ほんの150年ほど前の事である。
そんな自然と、身分制度にガチガチに縛られた世界を壊そうと、飛び出した男が「吉村貫一郎」だった。
ケチで風采の上がらない男として登場した「人切り貫一」が、どんどん血肉を付けた人物となっていく。
本当は、誰でもそうなんだろうなぁと思う。
一見して思う人物像なんて、たかが知れていて、その奥には語りつくせぬ奥行きを持っているんだろうと思う。
しかし、そこまで付き合える相手はどれほどいようか・・。
会津藩も盛岡藩も朝敵として、明治政府から凄まじい虐めを受ける。
会津も、食べ物も無いような土地に追いやられる。
子供達に「苛めはいけない」なんて教えても、歴史が裏切っている。
問題は、どうやってかわすか。という事だ。
その方法は、まだ、私にもわからない。
吉村貫一郎のように「盛岡の桜は石を抱いて咲け」なんて言わない。
できる人もいるけれど、できない人が沢山いるからね。
もちろん私もできない一人だ。
午後は家で台風通過を待ちながら
をキンドルで読む。
「すぐ買える・すぐ読める」だけれど、それはそれで甘い罠である。