15日に「紅霞後宮物語14」が発刊された。
待ちに待ったので、急いで読む。
ちょっと、ちょっと、と言いたいくらい八方円満の終わりであった。
皇帝「文林」と、皇后「小玉」は、些末な夫婦のアレコレを経ながら年老いていく。
皇帝「文林」の死後、皇后小玉は庶民に落ちる代わりに、後宮から出て、甥の丙と農婦として暮らす。
「小玉が望めば、後宮から解放してやってくれ」と言うのが、文林の遺言であった。
丙は紅燕と結婚し、娘をもうけた。
しかし、後宮に入っていた紅燕は、そんなに簡単に実家に帰れるものだろうか?
その上、一介の農夫(丙)と簡単に結婚できるものか?
皇帝の「文林」が死ぬ前に皇太子の「鴻」に手配しておいたのか?
そして、たった十数歳の令月がその遺言を実施して結婚させたのか?
そうだとすると、文林は随分と後宮の妃たちについて、あちこち手回し良く手配していったものだ。
帝姫「令月」は養母(小玉)と再会し、度々会いに来る。
その姿は年齢並みの幼さで、読む者をホッとさせてくれる。
皇帝「文林」より先に死にたかった。と、何度も思う「小玉」が生きていて良かったと思うほどに時間は穏やかに流れていく。
時々は「鴻」とも交流はあるのだろうか?
どんな手段で?
自分の身近にいない母親。それでも鴻は満足なんだろうか?
急に子供たちは大人になる。
しかし、最後の驚きは、本編では無く、「まだ続きます・・」という「あとがき」である。
まだ続くのかい・・・
何が書かれるんだろう・・
また1年が楽しみだ。
「春告げ鳥 柳橋ものがたり」が8月1日にkindle化される。
今は、紙とkindleと同時に刊行されることも多いのに、kindleになるのに8か月近くかかった。
次巻は年末から春まで待たなくてはいけないか。
長いな・・。
でも、これも少しの希望。
これで毎日が終わるのが楽しみだ。
8月1日に少しづつ近づくのだもの。
最後までお読みいただき有難うございました。