紅霞後宮物語 第二幕の展開
数代前の庶皇子であった文林が、甥孫から帝位を譲られた事情が明らかになる。
そして、先帝の皇子が現れ、宮廷は皇位の継承を巡る争いが始まる。
今回は珍しく、文林が小玉のの願いを入れて、先帝の子供の命を助ける。
その理由は・・
今回は、小玉の性格がより鮮明に書かれる
1.ガサツ
皇帝文林に肩を揉ませ、おっさんくさく呻く。
恋愛面で察する事ができない。
2.夫(文林)と子供(鴻)を連れて逃げて、どこかで畑耕して養おう
クーデターで、皇帝(文林)が譲位させられ、命が狙われる可能性もある。
その時の為、逃亡路を確保し、隠れ家を用意して連れて逃げようと思う。
なんて、男前の小玉。
それが出来そうなところが魅力である。
強い女って大好き!
3.わりと冷淡
自分から踏み込まない限り、小玉は手を差し伸べてやれない。
小玉から動く事はない。
何よりいけないのは、文林に「新たな出会いをあげよう計画」を立てることだ。
本当に余計なお世話だ。
好きな女からそんなことをされる文林に同情する。
突然、男と女って面倒!となる小玉。
最後に・・
文林を一人にできないとか、危なかったら連れて逃げようとか、小玉のそれほどの想いを愛とは呼べないのだろうか。
この世の女の中で、いや、この世の人間の中で、ただ一人小玉に執着する文林。
ある意味、その執着ゆえに、彼女の意志を無視して自分の膝下に置く事も出来ない。
うすうす、その文林の気持ちを察している小玉。
共寝して、その体温の暖かさを確かめて眠るのに、なぜ男女の仲になれない・・。
まぁ、物語ですから・・
そのじれったさが快感です。
陰湿な文林とその政策のわりに、明るい面白みが溢れる。
それは、(女として)鈍感な小玉に振り回される文林の面白さか?
まだまだ、この夫婦はどうなるのだ・・と、目が離せない。