ここ数日
光のない海/白石一文著
を読んでいる。
妙に引っ掛かる本なんだ。
主人公は妻に「息子は貴方の子供ではない」と明かされるの。
そして離婚、その子が3歳半の時だった。
その子が中学生になった頃、夢を見るのよ。
息子が「お父さん、覚えているよ。忘れないよ」と言うの。
その息子を、そっと抱きしめるの。
なんか、とても切ない。
甥の所のチビ娘達、いつか逢えて「覚えているよ、忘れないよ」と私に言うだろうか。
そう、いつか逢えても、その間の時間は埋めようも無い。
人生なんてあっけない。
広がっているのは「光のない海」だ。