Audibleの使い方がコイン制となり、聴き放題から変わってしまったが、なかなか使いにくい。
月額1500円というのは、文庫本2冊程度の金額だけれど、この2冊で1ヶ月を賄うというのは、ちょっと無理である。
そうすると、高くても追加で買うということになるのか、どの辺を狙っているのか・・
ちょっと分からないね。
365日以内なら返品可能とのことだったけど、毎日返品していたら、今日は返品不可になってしまった。
しょうがないから、「居眠り紋蔵」を買ったけど、ライブラリーに追加にならない!
全くもって・・困ったことだ。
読み切りの時間が長いものから追加しているが、一度読んだ本は、よほどのことが無ければ要らない。
読み捨てが基本なので、返品できない本が大量に残っても仕方が無い。
この辺を考えて貰わないと、いつか退会するしかなくなるか・・
Audibleで聴いた本は、
どれも、読み上げ時間が長い
という点で選んだ作品なので、どうも暗かった。
「悪人」は映画も作られていて、TVで一度みているので、その映像が重なる。
樹木希林が演じている祖母が、漢方薬の詐欺販売に責められる場面がリアルで、怖かった。
丁度、噂で知っている人が、毎日ある販売集会に通っていると聞いているので、それと重なって余計に怖い。
「壬生義士伝」は浅田次郎なので、それなりに面白いのだが、これも暗い。
どれも、眠りながら聴くには、ちょっと難有りである。
今までの中では、
が穏やかで、秀逸であった。
主人公はピアノの調律師で、仕事に出て、終わると勉強のために職場のピアノを調律し、帰宅するとピアノの曲を聴くという毎日を過ごす。
あぁ、こうやって仕事って覚えていくのだなと感心する。
65歳でそんなことに感心しているのは、ちょっと遅いけれどもね。
持っていたい本ではある。
けれど、毎日これを聴くのも飽きてしまう。
気に入った作品は、どれも暗記ができそうだ。
文庫本は青山文平の「励み場」
が良かった。
青山文平という著者は私にとって初めての作品なのだが、文庫の表紙が感じよかったので、それに惹かれた。
本の装丁も大事だな。
「励み場」というタイトルも心惹かれた。
まだ、私は、どこかに「励む」ものを欲しがっているようだ。
主人公智恵の「励み場」は何なのか、ついでに私の「励み場」は何だろうと思いながら読み進む。
この本の大きな柱は「名子」という存在である。
「名子」・・・
一見、平坦と思える世界が、急に縦に深く見えてくる。
咳が止まらなくて、夕方になると微熱が出るという毎日だが、別にそれほど重症ではない。
姉が心配して甘やかしてくれるので、好物の葡萄をつまみながら時代物の本を読む。
夕飯はソーメンを茹でる。
庭に生えているシソの葉、今年は成りが少ない茗荷、根を埋めて置いたら出てきたおネギ、これらが薬味である。
薬味の種類が多いだけで、ちょっぴり贅沢な気分がする。
少し涼しくなってきた。
明日は事務所の前の草を刈ろう。
とりあえず、1日の最も多い時間を会社で過ごす。
さしあたっての私の「励み場」は会社だろうか。