華寿過ぎて・・・これからの準備

華寿(70歳)を過ぎた独身女性、子供の無い不安、生活苦、節約、貯蓄など、時々生活の楽しみも書いています。

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雨の日には傘を貸せない

安曇野だより

 今日も暖かい。梅があちこちで満開です。何となく田畑が青々としてきました。

 

雨の日に傘を貸せない

 先日、ある方のブログで「LEADERS」を見て、「機屋に貸せても、鍛冶屋には貸せない」と言い放ったあの銀行というくだりがあった。実在の銀行らしい。

 それで、実家に帰ってきたころの事を思い出した。バブルも弾けて、仕事も下火になってきていた。手形を切っていたので、資金繰りに苦労していた。そこで、あちこちの銀行に融資を申し込んでいたのだが、どれもダメで、結局高利に流れていくのだが、その際に身に染みて分かったこと。それは銀行は雨の日に傘はかさないということだ。まぁ、今思えば当たり前のことで、銀行は儲かる予定の投資資金にしか、お金は出さない。利益予測のつかないものにはお金は出さないのだ。まぁ、当たり前で、困っている企業に貸しても返済してもらえない。

 もっと凄い話は、とうとう資金繰りに詰まり、某系列の資金を借りてしまった。その借用書を銀行経由で白紙委任状を付けて取られたというのだ。父から聞いた時は、いくら何でもまさか・・と思ったが、漸くお金を用意できて返却してもらう時、本当だったと知った。何が何だかわからない時だった。

 その上、今勤めている会社はハレ会社なのか、銀行が借りてくれといってくる。おまけに社長は義理で借りている。定期があるから、借りる必要は無いんだが、知り合いの銀行さんの成績に貢献しているらしい。雨降りには貸せないが、ハレの日にはわざわざさしてくる。変なの・・。

 個人的には、銀行が私にお金を貸してくれるとは思えないので、はなからそんなことを考えない。キャッシングもしない。だいたい、借りたって返せない。でも、会社も人生も土砂降りの雨に逢う事だってあるじゃない。そんな時、どうしたら良いのだろうか・・。

 まずは、貯金だよね。何かのために少しでも残しておく。人生の予想を立てる。病気、失業、葬式・・。ギリギリいくら残せば良いのか。そのために貯めておく。私の場合はおよそ500万円くらいが必要。今の私にはとんでもない金額だ。まぁ、葬式のお金などはおいおい貯めていくにしても、どうやって僅かでも残していくか・・。

 そして、本当に食べるにも困ったら生活保護か市役所の生活資金融資を利用する。しかし、これもハードルが高いなぁ・・。

 そして・・、そして・・、最後の切り札。お金を貸してくれる友人を作っておく。と、いうことは私もお金を貸すことがあるという事なんだけれど。今まで結構踏み倒された。子供がこれから退院するのにお金が払えない。仕事の前払いという事で・・と5万円。電話も通じない。家の固定資産が溜ってしまい、必ず返せると10万円。新社屋を建てたけど、支払いがずれて、分割で返済するからと30万円。娘の家が競売で、可哀想なのでと130万円。何故か突然電話に出なくなる。皆な融けちゃうなら、私が使えば良かった。

 でも、多分この本だと思うのだが、

ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!

ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!

 

 「誰かに裏切られたとは思わない。よんどころない事情ができたのだと思う」というような事が書いてあった。この人は賛否両論、批判も多いけれど、この一言だけで、彼を支持する。私も彼と同じに、はなから騙されたとは思いたくない。きっと、よんどころない事情があったのだ。と、自分に言い聞かせて忘れようと思っている。

 

 

弾道ミサイル1発、それを理由に開き直る

安曇野だより

 今日は暖かい。しかし、部屋に入っているので、外が明るいだけ。北アルプスはまだまだ残雪の白い峰が美しい。どうして観光が振るわないのだろうと思う。こんなに綺麗なのに・・。真冬の息も凍るような寒くて晴れた夜。黒いというより、青い空に浮かび上がる白い峰々。小学生の頃、姉とお銭湯に行った帰りに見上げた空です。

 

弾道ミサイル1発、それを理由に開き直る

 今朝近くのあの国から、弾道ミサイル1発が発射された。最近あまりに多いので、驚かなくなってしまった。本気で日本領土内に打ち込む気では無いだろうけど、思いがけず打ち込んじゃったらどうする気だろうか。まったく、何考えているのか良くわからない・・。以前何かで、かの国は、武器輸出の為に、デモンストレーションをしているのだと解説する人がいて、それなら何となくわかる気がした。しかし、頻繁に過ぎる。

トランプ大統領が中国に言及するくらいだもの。

 3月末日にお給料が出て、本当は仕訳をしなくてはいけないのだが、ぐずぐずと給与袋ごと持ち歩く。今時珍しく現金支給なのだ。あるお金は使ってしまう。予算は立てるのだが、予算で収まることはない。予算自体があまりにタイトなんだろうかとも思うけれど、他の方のブログなどを拝見すると、もっと少ない金額で豊かそうに暮らしていらっしゃる。皆さん貯金もちゃんとしていらっしゃるものね。だけど、私は赤字の言い訳を無意識に探しているんだろうとつくづく思う。

 で、弾道ミサイル1発である。その前にはロシアテロ。いつ、何がどうなるか分からない・・。え~い、チマチマ貯金して、女性の平均寿命87歳まで生きるつもりだったのが、パッとひっくり返る。どうせ動けるのは10年。私だって、そのうち車の運転なんて怖くてできないと言い出すし、そうすれば遊びに出かける事もなくなる。もっと年を取れば食事だって食べれなくなるし、第一にミサイル1発落ちたらウナギもかつ丼も夢のまた夢だ。今年になって会社の同僚(女性)はオーストラリアに夫君と観光旅行、もう1人の同僚(女性)も家族でグアム旅行。羨ましくて仕方が無いが、そこまでいかなくても県立美術館まで姉とドライブくらい許されるかと思う。借金するわけじゃ無し、あるお金くらい使ってしまおうと何かが囁く。どうせその内使えなくなる。遊ぶなら今の内、今の内と囁く脳天気な私がいる。そうそう、昨日は地震も有った。ダイヤの指輪を買うわけじゃ無し、エルメスの鞄を買うわけでも無し、多少の本と美味しいものを食べさせてもらいたいものだと思う。

 そんな、こんなで気が済んだので、今月のお金の仕訳することにします。

 図書館で借りてきました。

 

新・御宿かわせみ (文春文庫)

新・御宿かわせみ (文春文庫)

 

 

魔が差す

安曇野だより

 すごく寒い日です。窓から覗く外の様子も、まだ3時なのにまるで夕方の様です。天候で気分も左右されます。この様に寒いのに花粉も飛び始めました。

魔が差す

 人生には何が起こるかわかりません。私は若い頃から計画を立てるのが好きでした。例えば、毎月うん万円を貯蓄して、うん十年でいくらとか、だいたい何年頃に何をしたいとか。でも、実家を整理する事になって、いろんな計画なんて吹っ飛んでしまいました。それまで慎ましく貯金をしていたお金も勿論無くしました。だから、平均何歳の貯蓄額とか言われても、まったく比較になりません。それが48歳の頃です。今思えばまだ若かったと思います。まだ、これから十分やり直せると思っていましたが、それから、逆転大ホームランは打てませんでした。

 会社で労災で休んでいる人がいます。3か月の予定でしたが、再手術となり、休職期間が延びそうです。出社しても、現場復帰は難しそうです。多分、彼は1年前にはこのような事は考えてもいなかった事と思います。思いがけない病気で退職した人もいました。まだ若かったので、療養後の再就職にてこずっている様でした。離婚して養育費を払うのに苦しんでいる人もいます。誰も、そんな事を想像していなかったでしょう。誰も事故の予定とか、病気の予定は立てませんから。

 人生はどんなに用意周到に考えていても魔が差すものです。だから面白いなんて言えるのは、たいした魔ではないからです。もしくは通り過ぎることができた案件だからでしょう。通り過ぎて、余裕ができてから言える言葉でしょう。何でもその渦中はただひたすらモガクだけです。魔が差して人生をグッと回転させてしまう。そんな事が誰にでも1回や2回は有るのではないでしょうか。3回も4回もしたくは無いですけどね。

 魔はさすものですから、自分の意志というような言えないような・・、うんと言わなければよかったのに、何となく言ってしまった。いつもは持たないものを持ってしまった。訳がわからない現象です。差すものはさすので、問題はその後です。どうしたら、そのマイナスを反転できるのか。

 すごくつまらない結論ですが、真面目にこつこつ生活するより方法は無いのでしょうね。

まず、自分の命が有ることを確認する。生きている。死んでしまったら問題は解決しますけれど、取り敢えず生きている事に感謝する。裸ではいない事に感謝する。さしあたり着られる洋服もあります。センスや材質は別ですが。今日食べる食事もあります。足を延ばして眠れる布団と屋根もあります。とりあえず、今月食べられるお金もあります。今月働けば来月もきっと食べられる。1ヶ月働けると思える体力もあります。まず最低限の武器は装備しているわけです。後は少しづつプラスを残していくことですよね。それしか方法は無い。

 どうしてこんな事をグズグズ書いたのか。土日と休んで、久しぶりの出社に、ふと「もう生きているのも嫌だな」と思ってしまいました。小魔が横を通り過ぎました。何というか、天気が暗くて背中が重いとすぐ生命力が希薄になる。

 

 この本を昼休みに読み始めて、ついつい読んでしまいました。

近年の時代小説の名手、今井恵美子の「渾身の最高傑作!」という帯が付いている。

今の私には綺良という文字が眩しい。それだけで手が吸い寄せられる。 

綺良のさくら

綺良のさくら

 

 生き生きとした名前にも似たキラキラした少女、綺良。それが幼馴染で初恋の彦六郎と出会えるか、結ばれるか・・その興味だけで1冊読み切ってしまった。

そして、最後に綺良は「おら負けねえだ」と呟く。強いなぁ・・。今の私は「おら負けちまっただ・・」と呟いて早くぬくぬくと温めた布団に潜り込みたい。

 

恋をするなら・・

安曇野だより

 柳が優しい緑を見せてきた。しだれ梅が走路脇に満開だ。なぜか空気も明るい気がする。

「御宿かわせみ」第1巻

「御宿かわせみ」、遂に300話と話題になっている平岩弓枝「かわせみシリーズ」の1作目です。先日41巻「青い服の女」を読み、さて、1作目はどんなだったかしらと見直しました。読み始めて思うのは、このシリーズ全体を貫いている善意のオブラートが、初刊ほど色濃いことです。主人公達も若々しい。美しく初々しい「るい」、年下でやんちゃだけれど、剣も強く優しい「東吾」、幼馴染で八丁堀同心の「畝源三郎」個性的な登場人物が、宿屋「かわせみ」を舞台にした事件をさばいていきます。懐かしい人たちに逢ったようで、あ~、皆な若かったのねえとため息がでます。登場人物が皆若々しくて活動的です。

 

御宿かわせみ〈新装版〉 (一) (文春文庫)

御宿かわせみ〈新装版〉 (一) (文春文庫)

 

 (kindleでも読めます)

 この本を読み始めたのは、文庫の出た1979年。まだまだ私は20代でした。この本を読む私の気分はもちろん「るい」。リアルな私の容姿は棚に上げています。今思うと、誠に良くできた恋愛指南書です。この本を41巻も読んだのに、なぜ私は実践が伴わなかった??。全然学習していないじゃないか。と、自分につっこんでしまいます。「るい」が焼餅を焼き、涙ぐむ肩を「馬鹿・・」と言って東吾がそっと抱く。色っぽさにも憧れるお年頃、そんな姿に夢を膨らませていました。可愛い拗ね方、好きな彼氏が訪ねてきた時の、さり気ない喜びの表し方、私もやってみたい!というオンパレードです。この本が安心して読めるのは、「るい」と「東吾」に駆け引きがないからです。捕り物帳ですから、どんでん返しも有るのですが、この二人の愛情に関しては、安心していられます。ぐっと驚く悪意の塊、暴力のシーンなどという自分の意表をつく本も時々は新鮮な感情を揺り起こしてくれますが、日常的には安心して好意や愛情を受け入れられるこのような本が精神を安定させてくれます。

 友人の作り方としても、良い指南書です。友人やその家族の動向に気を使い、お祝いやお見舞いに細々と品物を用意します。相談されれば、出来る事は嫌がらずに行動します。かつての恩師にも季節の挨拶を忘れません。うん、確かにこれだけやれば良い人だわね。 友人の作り方という面でも、良くできたハウツー本だといえるかもしれない。

 しかし、今更読んでどうする、恋の指南書。色恋沙汰から漸く離れ、やれやれだぜ。と思っている身には、41巻の内容が身内の子供達の様でしっくりとします。

 まだ若いお嬢さん、誠実な恋人はどんな相手か、素直な愛情表現ってどうするのか、信じるとはどういう事か。疑似体験してください。そして男を見る目をしっかり養ってね。

 

 

 

ヤクウールのマフラー

安曇野だより

 先日、「おやき」は九州でも食べると書いたけれど、信州、特に安曇野近辺では「いご」といって、海藻のいご草を固めたものを食べる。九州でも「おきゅうと」という、同じようなものを食べるそうだ。高千穂に天孫降臨神話があるが、上高地も天孫降臨地と言われ、神降地と書いたという。安曇族は九州から渡ってきたと言われ、九州との結びつきは多い。

ヤクウールマフラー

 偶々、ヤクウールを売る会場に居合わせて、マフラーを1枚姉から買ってもらった。

とても暖かくて、軽くて使い勝手が良い。実は誰かに喋りたくてたまらないのだが、リアルでそんなことをすると嫌味なので、ここで、何処かの誰かに聞いていただくとする。

 道の駅の2階で「モンゴルからの贈り物/今シーズン最後のバーゲン/今日まで」と書いた看板が立っていた。覗くだけね。と言いながら姉と2階へ上がる。セーターやストール、上着などヤクウールの商品が沢山並んでいる。お店の人とおぼしき方の他にはお客様らしき人が1人だけ。ちょっと淋しい。並んでいるセーター類は濃いこげ茶色、オーソドックスなデザイン。軽くて暖かそうではある。値札を見ると、セーター1枚10万円。その他も似たり寄ったり。これは全く縁が無い。と思いながら歩く。最も安いのがハンドウォーマー6000円。これは柔らかくて軽くて頼りないくらいである。

姉はこれを買う。そして、勧められたのがヤクウールのマフラー。2万円がバーゲン価格で5000円だという。姉は自分だけ買うのは気が引けるのか私にはマフラーを買ってくれた。そして・・これが・・・

 

 あのね、ヤクウールのマフラー買ってもらったんだ

 

 ヤクウールって知っている?標高4000~6000mで飼われているウシ科の家畜の毛から作られるんですって。カシミアより貴重かもしれないんですって。聞いたこと無いもんね。こげ茶色なんだけれど、染色もしていないナチュラルな風合いなのよ。すご~く高いんだ。採取できる量も少ない、貴重品なんですって。それにしても、たかがマフラーに2万円も出す?980円のTシャツ着ているんだよ。とてもアンバランスじゃない。だから、自分では買わないことにしていたんだ。そうしたら、姉が買ってくれたの。嬉しかったけれど、勿体ないと思ったんだ。だから、余所行きに取っておこうと思ったんだけれど、もう、私も寄る年波でしょ。いつまで生きるかわからないし、せっせと使おうと思いなおしたの。だって、気が付いたら、押し入れの奥で使われずに見つかって、ゴミのパッカー車にポイポイ放り投げられるなんてことも有りそうじゃない。だから普段使いにすることにしたの。それで、通勤にマフラーをして家を出たの。ほら、この所寒かったでしょ。朝起きるときも、家を出る時も、とても気力が必要だったのよ。ところが、このマフラー、暖かいの。耳から顎の下、首回りがとても暖かくて、その上軽いの。色だって、地味目な私向きでしょ。ミンクのストールをしているわけじゃなし、安い化繊のマフラーかどうか、知らない人はわからない。実はそんな所も気に入っているの。普段使いにしても全然目立たない。使い倒せるわ。薄手なので、夏のクーラー除けにも使える。旅行に持って行っても嵩張らないと思うわ。ウレシイナ。ルンルンルン。

 

 自分では手を出さないような、高価なものを貰ったからといって、舞い上がっているのは、少々はしたないと思う。反省です。

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