今日で人生六並びの時間を生きてきた。
本当に不思議なくらいだ。
姉も今月が誕生日なのだが、姉は七並びとなる。
ひと昔前は、そのくらいで亡くなる方もいたのだが、姉はちょっと見はまだまだ若い。
健康年齢は平均75歳くらいだから、元気でいてくれることに感謝しなくてはいけないと思ってきたが、最近はふと変だと思う事が増えてきた。
まず、部屋が片付かない。
朝も10時から12時くらいまで眠っている。
覇気が無くなった。
食事を作らなくなった。
同居している家族が、ある日突然変化する。
なかなか怪談めいている。
母と同居していた時、ある日、家に帰ると、暗い居間に母が一人座っていた。
「どうしたの?電気も付けずに・・」と言うと、
「どうしたら良いのかわからない・・」という。
その時から母の変化が始まった。
本当に普通の生活が、ある日突然崩れていく。
ガラガラと崩れていくのだが、もっとも、
それもいつか終わるのだけれどもね。
この本を読んでいると、自分の年金で亡くなった娘の婿と同居して、食事の用意をしている90代の女性の事例が出てくる。
婿は食費も光熱費も出さないそうである。
でも、決まった生活習慣で食事を作る事が彼女の健康を支えている。
長寿になると、身内で先に亡くなる人も多いので、この様な話は良くある。
先日聞いた話は、同じく娘が亡くなり、婿と暮らしていたが、食費も光熱費も入れないので、孫の所へ移ったが、それもうまくいかず、結局施設に入居したとか聞いた。
最近は甥(姉の下の息子)が月~金まで昼の12時半~4時くらいまで来る。
そうすると、姉は味噌汁の1杯でも作ってやらねばならず、どうしても10時か11時には起きることになる。
甥は小さな弁当を持参で、来たら一人で姉の作ったおかずと弁当を食べ、炬燵に潜って昼寝をして、お菓子を食べあさって帰っていく。
私は、せめて昼ご飯くらい一緒に食べて「母さん最近どうだい・・」くらいの話をしろ!と思うのだが、変な親子だ。
しかし、この本を読んで思った。
息子が来てくれるお陰で、ともかく午前中には起きてくる。
生活にリズムができるのは良い事かもしれない。
そしてまた考える。
最近できた姉のボーイフレンドについて。
それも生きる張り合いだろうから、あまり嫌な顔はするまい。
正直に言えば、いくら付き合ってくれても良いけれど、私を巻き込むな・・と思うのだ。
でも、いろいろ言うまい。
それで元気になれば良いじゃないか。
そりゃあ、今の時代、寿命は90から100歳近くまで生きるかもしれない。
でも、元気で、つまり自分の生活を自分で確認しながらできるのは、いつまでかわからない。
今を頑張るしか無いな。と。