2021-03-21 のどかに響く鴬の声 お馬鹿な私 それは会社の時計。 約30年も働いてくれた掛け時計は、時報が妙にかすれてしまって、いかにも年寄という感じで、来客などが有ると、妙に恥ずかしかった。 それで、めでたく引退して、新しい時計を社長が買ってきた。 時報は鳥の声。 しかも鴬。 あまりにも長閑な声が朝から流れる。 先輩とよく似ているわ。 と、思うが声には出さない。だって社長が買ってきた時計だもの。 しかし、その時報を聞くたびに、素知らぬ顔でうふふふふ・・と笑っている。