昨日の叔父は、母の最期の弟で、これで母方の叔父も叔母も居なくなった。
父方はとうにあの世に住民票を移している。
今回は従妹たちも集まったけれど、それぞれの葬式にはもう集まる事はないだろう。
この次は自分の姉妹や子供達の世界だ。
そう考えると、世界がどんどん狭くなっていく。
今年からは年賀状も減らした。
若い時は、新しい世界が見るまに広がっていったけれど、年を取るごとに、世界はどんどん狭くなる。
叔父は月曜日に緊急の呼び出しがあり、病院ではいつ何があっても・・とのことで、付き添われる方はどうぞと言われる。
叔母は、私は付き添えない・・というので、私が付き添うが、このまま2~3日は続くだろうかと考えていた。
ところが、その夜1時半頃、看護婦さんにご家族を読んでくださいといわれる。
8時ころ帰ったばかりなので、ほんの僅かな時間差だ。
あっという間に冷たくなり、安置室に運ばれる。
ご住職が来て、葬祭業者が来て、棺が運ばれ、火葬場に運ばれる。
80年の人生を過ごしたこの世から彼岸まで、2泊3日の特急旅行である。
なんかあっけないなぁ・・
いろんなものも捨てておかなければいけないなぁ。
いままで生きてきた時間より、圧倒的に残されている時間の方が少ない。
そして、いろんなものを削ぎ落して、死んでいくときは一人なんだけれど、
まるっきり一人になると葬式が困る。
弁護士とか司法書士に頼む方法もあるが、やはり数十万円かかるそうで、それももったいないとか考えてしまう。