今年は長いと思っていたお盆休みもあっという間に終わってしまった。
ドンドンとお盆の支度も手抜きとなり、去年からは迎え火、送り火に焚く樺を止めて、新聞紙をちょっと燃やしていた。そのくらい買えば良いのにと思っていたが、まぁ居候の身としては言わぬが花である。
今年はさらに手抜きに磨きがかかり、牛も馬も省略。お盆のご馳走として上げる天ぷらも無しである。毎日あげていたご飯とお茶とお味噌汁も、お茶碗に白湯を入れてチンで終わり。送り盆にはソーメンを茹でてお土産として持たせるのが風習だが、そのソーメンも今年は無かった。
流石に少々気にしているとみえて、父にご飯を食べさせなくっちゃと思う夢を見た。何故かわからぬのだが、あれこれの夢を見たらしく、夢を見たという記憶だけが残り、詳細は何も覚えていないのだが、気が沈む夢だったらしい。
そして、数日電源切れになっていた携帯を充電すると、12日の朝の6時に非通知の電話が2本。今時非通知の電話って何なの??
今までお盆は両親が戻ってきて、お座敷にいて談笑している様な雰囲気を感じていた。今年は凄く寒々しい気分を感じる。いつもなら、頑張って元気で暮らして来年も迎えに来るね。と送って行ったのだが、今年はただ体が重いだけだ。などと書くと、あまりご接待をしなかったご先祖様が怒っている怪談話と思うかもしれないが、私はそんなことサラサラ思っていない。
だって、両親は可愛がっていた娘のやることを「しょうがない奴だ」と思っても、その実庇う事しかできないんだから。ごめんね。おとうさん、おかあさん、ご先祖様たち。来年こそはご接待するからね。待っていてね。