安曇野だより
田圃に早苗が植えられています。まだまだ頼りない苗たち。水面に北アルプスが映って綺麗です。
人間は自分に合わせて理解する
◇ 言葉は一つでも解釈は多様
たまたまある人(Aさん)と話しをしていたら、相手の方(Bさん)も私の知っている人だった。そしてまた偶然、その話を聞いていた。ところが、随分と両者の話が違う。
私が思うにAさんは話の中で、自分の都合の良い部分を切り取って繋げている気配がする。なんて書いているとじれったいだろう。で、書いてしまうと・・。
Bさんが、Aさんの夫のお見舞いに行って、「できる手伝いはするから、できるだけのことはしてやって下さい」と言ってきた。私ならこの解釈をできる事はするけれど、出来ない事もあるからね。と解釈する。Aさんは私に何かあれば、Bさんが面倒を見てくれると受け取った。ついでにBさんの母親が見舞いに行った時、若い人達がいることだから気を強く持ってと言った。AさんはBさんの息子達が手を貸してくれると理解した。
Bさんだって、1年に1回も顔を出さないのに、会ったこともない年寄りの面倒を若い子が見るわけないと思う。若い人達というのは、Aさんの甥や姪の事だと思う。
◇ 自分の希望に合わせて言葉を選ぶ
いつの間にか、自分の希望に合わせて言葉を選んでいる。なかなか人間ってよくできているものだ。
この作用が良く働けば、希望の言葉が聞こえるが、疲れた時やめげた時はまた別の声が聞こえる。そう思ったのは父が入院して、昼間は仕事、夜は付き添いをして疲れ果てた頃、看護婦さんが私の噂をしている気がした。何かコソコソ話されていると感じたのだ。その時、あ~、これはおかしいなと思った。何故なら私は人の噂になるような特別の所が一つも無い人間なのだ。これは、私が少々おかしくなっていると考えた。この経験は、誰でも疲れると少々おかしくなるもんだと推察できるようになった(ちょっと偉そう)。
◇ 自分が感じている世界と別の世界がある
今、自分が感じている世界、傷ついている世界とは別の世界があるのかもしれない。
例えば昨日大ショックと書いた
姉は子供達が騒ぐのに、嫁さんがおっとり見ているだけで気に入らない。娘達は男の子の様だ。少しは女らしく育てろ等々文句百万遍。じゃあ、自分で言えば・・と思うが、面と向かっては良い顔を見せるだけで、陰の気は私に集中する。どんどん私も嫌になって機嫌が悪くなる。下の娘はこの年小学校に入学したピカピカの1年生。おばぁちゃんに買ってもらったランドセルが大きく見える。将来は車のマークのデザイナーになりたいとのことで、すれ違う車も良く知っている。お名前は舞ちゃん。つい言ってしまった「舞ちゃん凄いね~、大きくなったら舞ちゃんのデザインした車、プレゼントしてね」帰ってきた言葉が「ムリムリ。まいは絶対当てにしないでね」ふ~ん、さようですか。まぁ、こちらも本気で言っているわけではないが、本気で拒否されたらちょっとショックだった。たかが小学校1年生の小娘の言う事に本気になってどうする。とか思うけれど、可愛い、可愛い、お塩をかけて食べちゃいたいとか思う程可愛かったので、しばし立ち直れない。 まぁ、子供なんてそんなもんだ。ギブギブギブが原則で、ギブできるだけ幸せというものだけれど、「まいは絶対当てにしないでね・・」とは、小学1年生の言う言葉かしらね。馬鹿の顔を見たければ親の顔を見ろと言われるが、ましてやババだものね、私なんて輪をかけて大馬鹿だわ。
お金を使い、気を使い、あげくに「まいは絶対当てにしないでね・・」 - 華寿過ぎて・・・これからの準備
「絶対当てにしないでね」も、私が感じている意味以外のものがあるかもしれない。まいちゃんにしてみれば、「旅行に行ってお土産買ってきてあげたのに・・」「お絵かき教室の絵も見せてあげたのに・・」これ以上私のおこずかいは無いわと言っているのかもしれないし・・、本気でどうにかしなくっちゃと焦ったのかもしれない。真実はわからない。事実はひとつでも真実は人の数だけある。6歳といえども馬鹿にしてはいけない。
◇ そう考えると世界は多重
自分が見ている、感じている世界がすべてではない。そう考えるといろんな世界が重なって動いている。そうすると、自分が考えていた事が違って裏切られたと悲しむ事も少なくなる。もともと解釈が違っただけだ。もしかしたら、逆に物凄く有り難い事も見逃しているかもしれない。でも、大概、好意的な言葉は感謝して少なめに考える事にする。口だけという事も多いからね。でも、言われないよりマシかもしれない。
そうそう、何となく世界が自分に冷たいと思ったら、体を楽にして、ちょっと美味しいものを食べて、睡眠薬をちょっと多めにして寝る。3日ぐっすり眠ると世界が変わる。
母の日が近づいている。私にはどこからも届かないので、自分に送ろうかと思っている(ただ理由ずけて欲しいだけ・・)王様のフルーツケーキも美味しかった。高いので我慢していたが、母の日ですもん。今度はパイナップルが入っているそうで・・、楽しみだ。会社の同僚に喜寿のお祝いに1本増やそうか・・こんな悩みは幸せです。
- ジャンル: スイーツ > 洋菓子 > パウンドケーキ
- ショップ: 仏蘭西焼菓子調進所 足立音衛門
- 価格: 2,880円
追記 平成29年5月16日
とても美味しかった。パイナップルの甘酸っぱい感触が不思議な美味しさ。結局家で3本食べる事にした。一昨日姉と少しずつ食べて、昨日家に帰ったら姉が半分以上食べてしまっていた。まぁ、母親のようなものだから良いか。会社の同僚にはチョコレートケーキにしてしまいました。