先日同僚が悪性リンパ腫で入院治療となった。
2週間の入院であるが、傷病手当金の申請は入院時だけしか認められない。
と、いうか、主治医が入院期間だけしか証明してくれない。
自宅療養も健保組合の傷病手当の項目としては有るのだが、医療従事者が証明してくれなければ受給できない。
それで、本人は出社しているのだが、もうフラフラである。
体重は激減、食事もできないという。
裏で吐いていた・・とか、車の中で倒れていたとか・・
あちこちから目撃情報が入る。
悪性リンパ腫、癌でしょ。
いくら最近医療が発達していると言ったところで、2週間程入院して、すぐ現場復帰なんて無理じゃないだろうか。
社長はしばらく休んでいいよというが、
働かないでも暮らせるほどの余裕は同僚には無い。
だから、やはり出社する。
傷病手当、1年6か月なんて、ちゃんちゃら嘘だ。
制度だけあっても使わせてくれなくちゃ無いも一緒じゃないか。
傷病手当を使えないが、休職して自宅で暫く療養する仮定すると、社会保険料だけが借金として会社に残っていく。
収入なくても保険料は払わなくてはいけない。
ダブルパンチである。
じゃぁ、会社辞めます。と、いうとすると、前年所得に応じた健康保険料がこれまたかかってくる。
働けないのに!
歩くのもフラフラしているような半病人に働けという。
もしかしたら、日本って凄く残酷な国家じゃないかと思い始める。
国保じゃなくて、社会保険に加入していると、もしもの時に傷病手当がでて、本人と家族の生活を保障するという。
でも、その手当の金額だって給与の80%から60%に下げられた。
その上、出してくれない!!
そして、今の病院は長期入院なんてさせてくれない。
すぐ退院させて、自宅療養である。
自宅療養って、まともに働けないと同意語じゃないのだろうか。
だいたいねぇ、健康保険だって、厚生年金だって、会社が本人と同額負担しているんだ。
それはどう使っているんだ。
年金なんて、会社負担分に対する説明なんてないじゃないか。
一時、子ども保険なんて言っていたけれど、もう「子ども・子育て拠出金」なんて、ちゃんと取っているじゃないか。
選挙になると、消費税廃止だとか、子供手当増額だとか、何となく耳当たりが良い事ばかり言いながら、気が付かない所で生活を追い詰めていく。
正社員になると、社会保険の加入出来て安心だとか・・そんなの嘘っぱち。
正社員の社会保険だって、ケチである。
結局の所、自分の面倒は自分で見ろということで、仕事だって体を壊すほどしちゃいけない。
そこそこ働けということだ。
なんか、つまんない世界だなぁ・・。