あ~またやってしまった。
の彼が手続きで会社に来る。
結局30日付で退社ということになるので、12月の給与は社会保険料を差し引きほとんど無い。
つい、餞別を渡してしまった・・。バカ!!
まぁ、会社に多大な損害を与えての退社なので、会社の人達も冷たい。
簡単に経緯を説明すると、彼はある会社に出向しているのだが、その出向先で集金のお金を流用していた。約数十件。それだけでなく、仕事をしていないのに客先に伝票を切っていた。
この空伝票が社長の逆鱗に触れたのだ。
彼の出向後、社内の客先からも色々な事が噴出した。
担当が変わると、前任者は…と言われる事が多々あったらしい。
この出向先は長年狙っていた得意先で、これからの仕事の突破口になるはずだった。
彼の前に出向していた人は、とても評判が良く頑張ってきた。
その出向先の仕事も切られた。
この出向先の件は私も頑張って営業していたので、凄く無念だ。
仕事を増やすのはとても大変だけど、失うのは一瞬だ。
社長ももう辞める人なので、終わったことだからといろいろ言わず「早く次の職場を探すように・・」と言って終わった。
社長が来る前に私に「賞与はどうなるんでしょう・・」と聞くから変だとは思っていた。「無理だと思うよ」と答える。
退社後に彼から私にTELが来る。
有給の残はどうなるんでしょう・・。
労基に聞いたら、解雇なら解雇手当が1か月出ると言われましたが・・。
労基に駆け込んだらしい。
今の若い子は凄いなぁ・・。
多分、彼はそんなに悪い事をしたとは思っていないんだろう。
まぁ、それだけお金に困って、なりふり構わないという事なんだろうが・・。
夜、寝ながら、ああ、テロと同じだなと思う。
弱そうだと思うところに襲撃をかけるのだ。
3万円の電話代(かかっているそうだ)を妻にどうかしろと言うより、会社に脅しをかけた方が何とかなりそうだと思ったということか・・。
妻は強い。
(彼の言うことが本当なら)食事も食べさせてもらえない妻でも、その煩さに負けてお金を運ぶんだ。
もう勤めない会社に喧嘩を売ったとしても、どれほどの事があろう。と思っているんだろう。
60過ぎて更に学ぶ。
自分の力を知って、他人の事には手を出さない。
本当に溺れてもがいている最中に縄を投げてもつかめない。
まぁ、これで、やっと彼の事を心配する気持ちから抜けられる。