カーネーションが届いたと連絡が有り、
ついでに、凍り餅を送ってくれると言っていた。
凍り餅は寒い地方では良く作られるかもしれないが、私は長野県以外では見たことが無い。
送ってくれるという凍り餅は、1月の寒い時期に、友人家族が臼でお餅をついて、1口大にして和紙に包み、水につけて、それを揚げて寒風で晒すという作業を何度も繰り返し、天然のフリーズドライに仕上げる。
自家製のお米を使った、100%地元原料手作りの貴重品である。
なかなか手間がかかっている。
お菓子としても売られているが、甘味を加えない素朴な凍り餅が私には美味しい。
固いままお茶菓子として食べる事もあるが、とても滋養があるので、妊婦や年寄りにおかゆの代わりに食べさせる事もある。
我が家では、母が食事ができなくなった時、この凍り餅だけは食べてくれた。
その頃、友人に無理を言って凍り餅を戴いていたのだが、その頃からずっと忘れずに送ってくれる。
秋には野沢菜を漬けてくれるし、誠に実家の母の様な人である。
凍り餅は保存食としても優秀で、黒いポリ袋に入れて密封し、暗所に置けば1年くらい平気で保存できる。
最近は春先に道の駅などで見かけるので、一度試していただくのも良いと思う。
そうそうと思い出し、去年の凍り餅を出してきた。
1つ1つはこんな形だが、藁で吊るして寒風に晒す。
和紙から出すと、こんな形。
去年のものだが、色も変わらない。
これを砕いて、お湯で戻すのだが、今は便利な電子レンジを使って、およそ3分。
お水の量はヒタヒタくらい。
トロトロになります。
そうそう、離乳食にも良いと言われた。
ちょっと芯が残ってしまったが、そう言えば、友人から去年の氷餅は固いので、トンカチで叩いて食べていると言われたんだと思い出した。
お湯に浸して5分程置いてからレンジにかけると綺麗に溶けます。
久しぶりに食べてみたら優しい味がした。
(我が家では姉が喜んで食べています)
楽天では売っていないのかと探してみたらここにあった。
お砂糖と塩が少し入っている。
商品なので食べやすくなっているんだろう。