華寿過ぎて・・・これからの準備

華寿(70歳)を過ぎた独身女性、子供の無い不安、生活苦、節約、貯蓄など、時々生活の楽しみも書いています。

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あなたがそこにいてくれるだけでいい

「苦しくて切ない全ての人たち」を読んだ。

苦しくて切ないすべての人たちへ(新潮新書)

著者は恐山の副住職で、一時、この人の本を何冊か読んだものだ。

この本では、「命の種」と言う章に、ある住職に引き取られた3,4歳の子供の話が載っている。

彼は大人に虐められたのか、住職に連れられていったお寺でも小刻みに震えていた。

住職の妻は、彼を三晩添い寝して過ごした。

彼はのちに住職に話す。

お母さん(住職の妻)がぎゅっと抱きしめてくれて、「大丈夫だからね」「元気で頑張ろうね」と言った。それを支えに今まで生きてきたようなものだ。

3歳というと、身近にもその年頃の子供がいる。

あんな小さな子供が・・と思うと涙腺が緩む。

「あなたがそこにいてくれるだけでいい」と思う心は難しい。

ついつい、これだけやってあげれば、このくらいはやってくれるだろうと思う。

その反応が鈍ければ、つい、もう何もしてあげない・・などといじれてしまう自分がいる。

しかし、実は「あなたがそこにいてくれるだけでいい」のだ。

私にとっては、どれだけ、それを言い続けることができるか、それだけが問題なのだということを思った。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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