介護保険が上がる。
大阪が全国一で基準が9249円だそうだ。
年金からダイレクトに介護保険は引かれるので、国は取りはぐれは無いだろうけれど、その負担は重い。
保険料は払えるけれど、実際に使う時の自己負担が払えないという人がいたけれど、本当にそうだと言える。
令和3年の女性の平均年金受給額が104,686円で、年間にすると1,256,232円である。
相対的貧困は可処分所得だから、受給額から介護保険を差し引かれるということは、日本の年金だけで暮らす女性はバッチリ貧困線の下にあてはまる。
実にそれは73%にもあたる。
それでも、高齢者はお金を持っている、高齢者に社会福祉が手厚いと言われるのは、それなりの貯蓄が有るからなのだろうか。
収入だけで見ると、日本の年金生活の女性は、決して豊かとは思えない。
そして、最近特に目立つのは、高齢単身世帯である。
姉の友人は、認知も進み、電話もかけられず、火も使えない。
歩行器でかろうじてお手洗いまで移動できる状態なのだが、介護度が2から1に変更になった。
どう見てもひとり暮らしは無理だと思えるが、一人で暮らせと言う。
もう一人は認知の傾向が多くなり、暴言・暴力が出るようになったのだが、体力は改善したため、要支援が外されたと言う。
一人暮らしで80歳過ぎの膵臓がんの友人は、車に乗ることも禁止されているのだが、誰も買い物を頼めないので、内緒で車でコンビニに買い物に行くと言う。
こんな時こそ介護保険をと言うと、介護度が付かないという。
立つことも、歩くことも、話すこともできる状態では、介護度は付かないらしい。
でも、買い物とか、洗濯とか、掃除とかの日常生活は難しい。
自分の将来を、出来るだけ自宅に居て、ゴミ出しとかを少しヘルパーさんに手伝って貰い、何とか暮らしていきたいと願っていたが、どうも思う様には行かないらしい。
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