12月も半ばなので、やはり寒いのですが、姉妹3人で近くの温泉に出かけす。
つい先日のお葬式で諸行無常などと言っていた割には、随分と切り替えが早いのではないかと自分でも思うけれどね。
でも、姉たちが楽しみにしているし、じぶんの都合ばかりもいえない。
それに、それこそ、姉たちは高齢で、来年の約束はできない人たちだ。
一緒に暮らしている姉は、トイレに行って手を洗い、蛇口を閉めるのを忘れる。
先日はトイレのカバーを上げるのを忘れて、ズボンを濡らしてしまった。
もう1か月で80歳だからね。
まだ、自分で自分の事をして、妹(私)の食事の世話をしてくれるのだから、上出来だと思わなくてはいけない。
母は、この年ではお炬燵で終日ウトウトしていたものね。
明治と大正生まれの両親は、今の私たちに比べると生きていくことに一生懸命だった。
だから、父親はちょっとイライラして生きていた気がする。
明日の糧は明日迄に取らねばならない。
自営だったからね、勤めていれば毎日お給料が出る生活じゃなかったから。
それこそ、毎日が戦いだったのだろう。
その上、頼りになる男の子もいなかったから、生涯現役みたいに気も張っていたのだろう。
今の私の様に、年金貰って食べていかれれば良いや。
なんてお気楽な気分じゃ無かったと思う。
その頃は、私も生きるのに一生懸命なので、両親に優しくもできなかった。
姉は言う。
美味しい物が好きだったから、今ならこんなものも、あんなものも食べに連れて行ってあげられたのに。
あんな所にも、こんな所にも連れて行ってあげられたのに・・
くりない言葉だ。
後悔なんて、何の役にも立たない。
だから私は思う。
後悔なんてしないさ。
後ろなんて振り向かないんだ。
だって、私にはいつもそれが誠一杯だったのだもの。
最後までお読みいただき有難うございました。