あっという間にカエルの大合唱が始まった。
田圃はどんどんと早苗が植えつけられていく。
冬物を整理する間もなく初夏の気分である。
緊急事態宣言は継続されたけれど、田舎なので、県を跨いでの往来と、接待を含む飲食の制限などの他には緩和されて営業できるそうだ。
でも、喫茶店でお茶を飲む気にもならない。
だって、昨日と今日がそれほど違うとは思われないのだもの。
食事も横並びでなるべく喋らず、なんてつまんない。
やっぱり三密に近い環境で食べる気にならない。
だから、友人とも会う機会がない。
外に出るのが憂鬱になる。
多分、多くの人が同じような気分であろう。
日本全域年寄りが籠りだす。
コロナとは別に心が病んでいく気がする。
賑やかに居酒屋で、ちょっと美味しい魚を食べて一杯飲もうなんて気になるのは、もう少し先の話だろうか。
都会では小麦粉も無いそうで、チビ娘からは毎日「そっちでは売っている?」コールが届く。
たいしたものでも無いが、毎日毎日宅急便である。
ちょっと、私はドラエモンじゃない!と、ぶつぶつ言いながら、僅かな言葉でもメールが来ると嬉しい。
今、一番の楽しみはチビ娘からのメールである。
ただし、メールが来るとお金がかかる。
漫画が欲しい、Tシャツが欲しい、小麦粉が無い・・・果物が無い・・
キャバクラに通う小父さんの気分だ。
ちょっと甘い声をかけられると、ほいほい品物が出てくる。
最後までお読みいただきありがとうございました。