お昼にTVである和包丁屋さんの取材をしていた。
オーナーは外国の方
お客様も6割以上が外国の方だという
従業員も日本語と英語だけではなく、中国語や他国の言葉を駆使して対応している。
和包丁という、ひどく日本的な物。
日本国内でさえ、鋼を使ったものからステンレス製の研がなくても良い包丁が主流になってきた。
そんななかでの、職人が作る和包丁。
良い商品をそれなりの価格で売る。
それに特化して、そして世界を相手に商売をする。
視点がすごいなぁ・・と思う。
そして、和包丁の凄さを見出しているのが外国人がだという意外性。
「私は包丁バカです」と言っていた。
職人さんが「今までは、これをもっと安くしろと言われ続けてきた。今は品質には厳しいが、価格は融通が効く」「今が一番楽しくて幸せだ」と笑っていた。
「俺も包丁バカだから・・」と答えている。
きっと、素晴らしい技術だけれど、今の日本にはちょっと生きにくいものが沢山有るのだと思う。
例えば
手軽で手入れが簡単な食器に押されて、漆器屋さんも減って来た。
和箪笥
昔のような重い大きな家具は敬遠される。
芭蕉布・大島
気が遠くなるような反物類は高価なこと、手入れが大変なことなどで、一部のお金持ちの趣味になってしまった。
長年引き継がれてきたが消えていくのは淋しい。
日本人でなくても良いから、新しい視点でこれらの日本の伝統を生かしてくれる人が出て来たらうれしい。
土曜日には家の包丁を研ごう。
最後までお読みいただき有難うございました。