◇ 朝出社する車の中から時々見かける風景が有る
それは、小さな子供がうずくまっている傍で、おばあちゃんやお父さんが何か説得している姿だ。それを見ながら、学校へ行くのは嫌だと言っているんだろうなと思う。
◇ 私はどうだったかしら
もうあまりに昔の事でよく覚えていないが、学校へは行くものだと思っていた気がする。姉は何故かサッサと出かけており、私は家の前を通るお姉さんにぽいと預けられた。別に嫌だとも思わず通学していた。学校で遊ぶのが楽しかったと思う。
◇ まいちゃんの場合
甥の娘のまいちゃんは、毎日ルンルン出かけていると思ったら、実は毎日ぐずっているそうです。お母さんは毎日ぎゅっと抱きしめて、「義務教育は全員行かなくちゃいけないんだよ」と説得しているとか。義務教育の言葉で納得する娘もすごい。
◇ 佐藤愛子の場合
佐藤愛子も小学校は嫌だと駄々をこねまくっていたようですが、ばあやが言った「どうしてもせんならんということが、世の中にはおますので」という言葉に納得して小学校に通い始めたと「それでもこの世は悪くなかった」に書いてありました。
◇ 子供って凄い
自分も子供だったので、経験は有るはずですが、あまりに昔で忘れてしまった。たかが2000日ちょっとしか生きていないチビに何が分ると思っていると、飛んでも八分、歩いて十分。話が通じるんですね。しっかり話せばわかるんだ・・。
しかし・・、出社拒否ぎみの今の私に「全員働かなくちゃいけないんだよ」と言われても、「どうしてもせんならんということが、世の中にはおますので」と言われても嫌なものは嫌!と言いそうだ。それが年を取って固くなるということで、子供は精神も柔軟で受け入れられるという素晴らしさなのかしら。