1ヶ月近く虫歯を抱え、鎮痛剤を切れ目なく飲むので、それに疲れ切ってしまった。
さすがに抜歯となり、痛みは無くなったものの、今度はその横の歯が頼りない。
1本の歯が抜けると連鎖反応の様にあちこちがガタガタとしてくる。
これに振り回されて、顔を洗ってもクリームを塗るのが精いっぱいの生活だった。
久しぶりに鏡を見るとハッキリと顔が曲がっている。右でだけ噛んでいたのだ癖になっている。
最近ではコンビニの女の子も爪を伸ばして綺麗にマニュキアをしている。
思い起こせば、大学時代は多少マニュキアもしたけれど、今ではハンドクリームでも塗るのが精一杯だ。白い歯、シミの無い肌、どれも手間とお金がかかっていると溜息が出る。国会では年金を減らす法案が通過しそうだ。今は物価マイナス1%となっているけれど、今度は物価は上がっても給与所得が上がらなければ年金は上げない法案だという。識者は概ね、どこかで年金支給を歯止めしなくてはいけないので仕方が無いという意見であるが、そのうち竹中平蔵さんのように年金は保険なんだから、本当に困った人にだけ支給するなんて言い出しそうだ。生活保護とはどう区別するんだ?どっちも貰えなくて終わるのか・・。毎月取られる社会保険料は、税金だと思えば良いのだろうが、もう目の前に年金支給がぶら下がっているので、ついそれを当てにしてしまう。
追い打ちをかけるように、70歳以上の医療費負担を増やすようになるらしい。
介護保険も自己負担が増える見込みである。どうして、頭の良い官僚の人達は大甘の大盤振る舞いをしたんだろうか。グリーンピアなんて、とんでもない施設を全国に山の様に作り、高齢者には月500円でデイサービスの行き放題なんて時代もあったのだ。今あるお金は今使う。なんて、まるで経済能力の無い私のようじゃないか。
田舎では高齢になれば足がない。車に乗れなくなれば、即病院への通院に困ってしまう。往復タクシーなんて無理だし、もちろん歩いて通うことなどできない。
80歳の私はどうやって暮らしているんだろう。
どう考えても、お金がかかることばかりの気がする。